学んで・作って・楽しんで 夏休みこども手作り体験

博多人形や大川組子、博多織などのワークショップに挑戦!
実施の背景

工芸品だからこその「夢中」を子どもたちへ
アクロス福岡 地域文化チーム
村田布美子さん
本事業はコロナ禍で伝統工芸士の方々の活動が制限されるなか、工芸品の販売などを通じて地元の伝統工芸の魅力を広く発信しながら、工芸士の皆さんを応援したいという想いから始まりました。2024年からは、子どもたちに伝統工芸を身近に感じてもらうため、子ども向けの体験イベントへと形を変えて開催しています。
子どもたちは、日常の中でゲームや趣味などさまざまな「夢中」を体験しています。とはいえ、初めて出会う講師の方からモノの作り方を教わり、作り上げていく工程を想像することは、他ではできない体験です。集中して、想像力を使って創造する感覚こそ、工芸品の魅力。心から夢中になれる経験を、子どもたちの夏休みに届けたいと思っています。
本事業について
「子どもたちがワクワクする夏祭り」をテーマにパワーアップ!
2024年も出展した大川組子や博多人形、柳川まり、今宿人形を中心に、2025年は「線香花火作り体験」や、太宰府天満宮でしか体験できない「木うその絵付け体験」の出展も加え、多くの体験ブースが集まりました。
円形ホールや交流ギャラリー、コミュニケーションエリアは、まるで夏祭りの会場のよう。子ども目線で会場装飾し、楽しい空間を演出しました。匠ギャラリーでは、社会科見学でもよく利用されている入口の「ひもとき展示」に近いところに体験ブースを作り、気軽に来場していただけるように工夫しました。また円形ホールでは体験の待ち時間にも工芸品を身近に知ってもらうため、福岡県内の国指定工芸品7産地を映像で紹介しました。過去の内容を踏襲しつつ、新しい体験や演出を取り入れたことで、子どもたちによりワクワクする時間を届けられたと思います。(村田さん)
講師からのメッセージ

伝統の博多人形に、自分の色を重ねる楽しさを
博多人形伝統工芸士
小副川 太郎さん
子どもの頃の体験は大人になっても心に残るものです。子どもたちにとって工芸品が、以前ほど身近ではなくなってきた今だからこそ、博多人形を身近に感じてもらえるこの活動はとても重要だと考えています。
絵付け体験では、見本を示さず「好きに塗ってください」と伝えています。親御さんからしたら、親目線でつい口を出したくなることもあるかと思いますが、子どもたちが自分で考え、自由に塗ることが大事なんです。大人には思いつかない色や柄が生まれ、子どもたちの発想力を引き出せます。古典的な形の博多人形も、子どもたちの感性で絵付けをすればまったく新しい表情に変わる――そんな楽しさを体験してもらいたいです。

伝統のかたちに、自分の感性で彩る楽しさを
柳川伝承まり・さげもん研究会代表
緒方 文香さん
以前に匠ギャラリーで開催した私の展示会をきっかけに声をかけていただき、子どもたちに「柳川まり」を知ってもらえることが嬉しくて参加しました。福岡県の柳川エリアでは初節句に子どもの健やかな成長を願って「柳川まり」をさげもんとして飾る習慣があります。この体験を通して、伝統や親心を子どもたちに感じてもらえたらと思っています。
体験する子どもたちは針を慎重に使いながら真剣に取り組み、短い時間でも成長を感じられます。また、大人では考えつかない色の組み合わせを選ぶこともあり、イメージの仕方やワクワクの基準が大人とは違うことを私たちも学ばせてもらっています。今後も色や作り方を自分で考え、形にする喜びを子どもたちに伝えていきます。




参加者の声
去年参加して良かったので、今年はろくろ体験やランドセル作りをしたくて訪れました。子どもが集中して楽しむ姿を見て、親としても来てよかったと思いました。
学校でチラシをもらい、コースター作りやコケ玉作り、花火作りに挑戦しに来ました。どの体験もとても楽しく、良い経験になりました。体験できなかったものもあるので、来年もぜひ参加したいです。
SNSでこのイベントを知り、ランドセル作りやコケ玉作りに参加しました。普段できない体験ばかりで、とても貴重な時間になりました。ものづくりが好きなので、また次回も参加したいと思います。
今後の展開
子どもだからこそ感じられる伝統工芸の魅力を伝えたい
普段はなかなか意識していない工芸品でも、このイベントに来れば作ってみたいと思ってもらえます。特に伝統工芸士の方々から直接作り方を教えてもらえる貴重な機会です、活動を続けてきてくださったおかげです。工芸品には、若い世代だからこそ感じられる価値があります。これからも子どもたちに手作りの楽しさや工芸品の魅力を伝えていきたいと考えています。(村田さん)
概要
事業タイトル
学んで・作って・楽しんで 夏休みこども手作り体験
日時
2025年8月2日(土)・3日(日)10:00~16:00
場所
アクロス福岡
1階 円形ホール、コミュニケーションエリア
2階 交流ギャラリー、メッセージホワイエ、匠ギャラリー2
事業内容
夏休みの子ども向け体験イベントとして、アクロス福岡に多くの伝統工芸体験ブースが集結しました。子どもたちは職人の方々から作り方を丁寧に教えてもらいながら、自分のアイデアや感性を活かして作品を仕上げ、ものづくりの楽しさや工芸品の魅力に触れました。
体験内容
① 木うそ 絵付け体験
天神様の使い「木うそ」に自由に絵付け
講師:太宰府木うそ保存会
② 線香花火作り体験
江戸時代から親しまれる線香花火を3本制作
講師:筒井時正玩具花火
③ 大川組子 コースター作り
3種類のデザインから選び、伝統の組子を制作
講師:湊屋
④ 博多織・久留米絣 ミニランドセル作り
博多織・久留米絣の生地を使って500円玉が入るミニランドセルを制作
講師:数奇屋(すきや)
⑤ 柳川まり ストラップ・モビール作り
小さなまりのストラップやモビールを制作
講師:柳川伝承まり・さげもん研究会
⑥ 博多人形 絵付け体験
伝統的な博多人形のモチーフに絵具で彩色
講師:博多人形商工業協同組合
⑦ 今宿人形 絵付け体験
火災や盗難除けのお守り「猿面」に絵付け
講師:佐藤よしひこ
⑧ こけ玉作り体験
3種類から選んで「こけ玉」を制作
講師:COKEBON
⑨ 小石原焼 ろくろ体験
電動ろくろで小さな器を成形
講師:マルワ窯
⑩ ガラスアート体験 ガラスのトレイ作り
ガラスのパーツを組み合わせてオリジナルのトレイを制作
講師:Glass atelier Lin
⑪ ニャンドゥティのキラキラサンキャッチャー作り
南米パラグアイのレース編みにビーズを飾り制作
講師:Silent Color